🌞今年の夏、「蓄積脱水」に要注意!
こんにちは、あらかわ医院です。
今年の夏は特に暑く、熱中症のリスクが高まっています。
中でも 高齢者や小さなお子さま は、体の調整が難しく、脱水に気づきにくいことがあります。
💧 蓄積脱水って?
「蓄積脱水」とは、軽い脱水状態が何日も続くことで、ある日突然熱中症のような症状が現れる状態。
喉が渇いていなくても、体の中は水分が足りていないことがあるんです。
✅ こんなサイン、見逃していませんか?
以下に当てはまる項目が多いほど、蓄積脱水のリスクが高まります。
チェック項目 | 高齢者 | 小児 |
朝起きたときに口の中が乾いている | ✅ | ✅ |
尿の回数がいつもより少ない | ✅ | ✅ |
尿の色が濃い、においが強い | ✅ | ✅ |
頭がぼんやりする、ふらつく | ✅ | ― |
機嫌が悪く、ぐったりしている | ― | ✅ |
食欲が落ちている | ✅ | ✅ |
顔が赤い、熱を持っている | ✅ | ✅ |
涙や汗が少ない | ― | ✅ |
✅ が2つ以上 → 水分補給を意識
✅ が3つ以上 → 熱中症の可能性!受診を検討ください
🚰 水分補給のポイント
👴 高齢者の方へ
・朝起きたらまずコップ1杯の水を飲む・冷房が効いているときも、こまめな水分補給を行いましょう
・トイレが心配な方も「少しずつ頻回に水分補給」がコツ!
👶 小さなお子さまの保護者の方へ
・喉が渇いたと言わなくても水分を勧めましょう
・外遊び後・お風呂後・寝る前など「タイミングを決めて習慣に」
・イオン飲料もOK(ただし糖分が多いものには注意)
※発熱・下痢・屋外活動があるときは、さらに多めに!
年齢層 | 飲水目安量(食事以外) | 根拠・出典 |
小児(1〜3歳) | 600〜900 ml | 日本栄養士会・小児保健資料、IOM 2004 |
小児(4〜6歳) | 900〜1200 ml | 同上、発汗量に応じ調整 |
学童〜思春期 (7〜17歳) |
1200〜2000 ml | IOM 2004:9〜13歳で約1.9L/14〜18歳で約2.6L(総水分量) |
成人(18〜64歳) | 約1200〜1700 ml | 厚生労働省「身体活動基準2013」 |
高齢者 | 約1500 ml | 脱水予防の臨床的指導基準 |
💉 飲めない・回復しないときは無理せずご相談ください
・吐き気があり飲めない
・水分を摂っても体調が良くならない
・小児が水分補給を嫌がる
🌿 まとめ
✅ 蓄積脱水は、毎日の小さな脱水の積み重ね
✅ 高齢者・小児は特に注意
✅ 喉が渇いていなくても、こまめな水分補給が大切
✅ 少しでも異変を感じたら、早めに受診を!
地域の皆さまが元気に夏を過ごせるよう、あらかわ医院が全力でサポートいたします!
📚 参考・出典
- 環境省「熱中症予防情報サイト」 https://www.wbgt.env.go.jp/
- 大塚製薬 OS-1公式サイト「軽度脱水・蓄積脱水の啓発資料」
- Institute of Medicine (2004), Dietary Reference Intakes for Water